家庭用エスプレッソマシーンの選び方
現在、日本で家庭用のエスプレッソマシーンは、色々発売されていますが、大きく分けると、
珈琲の入ったカプセルを使用するカプセルタイプ
プロ同様に、挽いた珈琲豆を詰めて使う、マニュアルタイプ
珈琲豆、水、ミルクを入れて、ボタン一つでOKの全自動タイプ
の三つに分かれます。
ここでは、挽いた珈琲豆を詰めて使う、マニュアルタイプの選び方を紹介します。マニュアルタイプは、使い方しだいで、ラテアートを施したカフェラテまで、作れます。
1、値段別
1万円台〜3万円台
このあたりのクラスが、家庭用エスプレッソマシーンのメインとなります。
4万円台〜8万円台
ほとんど出回っていません。
10万円台
家庭用エスプレッソマシーンとしては、最高級クラス、機種も数種類で絞られてきます。
値段と性能で見ると、確かに、10万円クラスの物は、1万円台〜3万円台より、優れている所は、ありますが、性能で値段のように、2倍、3倍優れているかと言うと、そこまで優れていません。結局、1万円台〜3万円台クラスが家庭用エスプレッソマシーンのメインとなります。
2、機能面での家庭用エスプレッソマシーンの選択ポイント。
(1)クレマエンハンサー
家庭用エスプレッソマシーンで最も特徴的な装置があります。「クレマエンハンサー」です。これは、抽出するコーヒー(エスプレッソ)にクレマ(コーヒーの泡)を発生させる装置です。本来、エスプレッソを抽出するとき、タンピングと言って、タンパーと言う道具を使って挽いた珈琲豆を詰めるのですが、この作業は、熟練が必要となってきます。(このタンピングの良し悪しでクレマの良し悪しも決まります。)
このタンピングの作業を簡素化(付属のプラスチックタンパーで軽く詰める)してもエスプレッソにクレマを発生させる装置が「クレマエンハンサー」です。(エスプレッソがフィルターの後にある、小さな穴を通過するときにクレマが作られる 写真⇒)
このクレマエンハンサーが、「有る」、「無い」、取り外しが「出来る」、「出来ない」が、選択のポイントになります。
写真@ 取り外しが出来ない、フルター内臓タイプ
写真A 取り外し可能なタイプ
後のレベルの向上を考えると、取り外しが「出来る」、もしくは、クレマエンハンサーが無い方が有利です。
ちなみに、10万円台クラスのマシーンには、クレマエンハンサーは、ありません。

(2)スチームノズル(ワンド)の形状と長さ
スチームノズル(ワンド)の形状は、色々な形のものがありますが、ここの形状で、ラテアートの描けるスチームドミルクの作りやすさが決まってきます。
まず、スチームノズルの先端のキャップを外してもノズルが残っているかです。このキャップは、ミルクのフォーム(泡)簡単に作る装置ですが、ラテアートの描けるキメの細かいスチームミルクを作るのに少し邪魔になります。また、キャップを外した時のノズルの長さが短くても(5cm以下)、良いスチームミルクを作るのに障害となってきます。
※キャップを付けたまま、あるいは、外せないタイプのマシーンでもラテアートの描けるスチームミルクを作る事はできますが、よりキメの細かいスチームミルクを作る場合は、不利となります。
総じて、スチームノズルのキャップを外してもある程度の長さのあるノズルが残っているかがポイントとなります。

(3)フィルターの直径の大きさ
エスプレッソマシーンのフィルターの直径の大きさは、58mm、55mm、52mmといろいろあります。家庭用のエスプレッソマシーン(1万円台〜3万円台)では、一般的に52mmが多く出まわっていますが、このクラスは、先に説明したクレマエンハンサー付きが多くコーヒーを詰めるタンピングは、付属のプラスチック製タンパーで軽く詰めるだけでOKになります。
また、フィルター52mm径に合う50mm径のタンパーが一般市場に非常に少ない事です。逆に、プロ仕様の58mmに合った本格的なタンパーの方が手に入れやすい状態です。
ここは、必要以上にこだわる事は、ないのですが、フィルターの直径は、58mmが有利となります。
★以上の事を参考に、好みのデザイン、色などで選べばよいと思います。
3、エスプレッソマシーンの周辺器具
エスプレッソと言うコーヒーを淹れるには、マシーンのみならず、ミルのように専用の器具が多々必要となってきます。代用できる物もありますが、専用の物の方が使いやすく、かなりの費用になってしまいます。簡単に言うと、家庭用エスプレッソマシーン1台分の値段と、ほぼ同じの金額が周辺器具に必要となってきます。
ここでは、必要な周辺器具、あると便利な物を紹介します。
周辺器具
(1)コーヒーミル
エスプレッソを淹れる時に、必要なコーヒー豆のひき具合は、細挽きが標準となります。ドリップコーヒー用のミルと、エスプレッソを想定したミルでは、同じ細挽きでも挽きの具合(粒の大きさ)がかなり違っています。
比較的、新しい製品には、エスプレッソ対応の物も出ていますので、よく調べて購入すると良いと思います。値段は、1万〜2万円台が一般的です。
理想は、通常使う挽き具合から、更に細かく挽ける余裕があるミルです。
また、手挽き(手動)のミルでも良い物は、あります。
写真のような細身のタイプのミルは、刃が小さい為、細挽きにすると、刃と刃のすき間(ガタ)が少なくなり、かなり良い状態のコーヒーが挽けます。
しかし、刃が小さいので珈琲豆を細かく挽くのに、かなり時間がかかってしまうのが難点です。
(2)ミルクピッチャー
ステンレス製の360ml、三角形状の注ぎ口が付いたものがおすすめです。
家庭用のスプレッソマシーンでは、ボイラーの性能、スチームノズルの大きさから、カップ1杯分が基本となってきます。
それに合うのが360mlのミルクピッチャーとなります。
あると便利な物

ショットグラス・・・2個
50ml程のものであればOKです。目盛りが付いていれば、さらに便利です。
タンパー
購入した、家庭用エスプレッソマシーンのフィルターの直径に合った大きさの物
スプーン、ピック
ラテアートで、動物の顔等を描く時に便利
ブラシ、布巾
マシーン、スチームノズルの清掃等に使用。
すべて、専用品でそろえなくても、100円ショップのもので代用できます。また、メーカーから上記のものをそろえたセットを安価で販売しています。

現在、日本で家庭用のエスプレッソマシーンは、色々発売されていますが、大きく分けると、
珈琲の入ったカプセルを使用するカプセルタイプ
プロ同様に、挽いた珈琲豆を詰めて使う、マニュアルタイプ
珈琲豆、水、ミルクを入れて、ボタン一つでOKの全自動タイプ
の三つに分かれます。
ここでは、挽いた珈琲豆を詰めて使う、マニュアルタイプの選び方を紹介します。マニュアルタイプは、使い方しだいで、ラテアートを施したカフェラテまで、作れます。
1、値段別

1万円台〜3万円台
このあたりのクラスが、家庭用エスプレッソマシーンのメインとなります。
4万円台〜8万円台
ほとんど出回っていません。
10万円台
家庭用エスプレッソマシーンとしては、最高級クラス、機種も数種類で絞られてきます。
値段と性能で見ると、確かに、10万円クラスの物は、1万円台〜3万円台より、優れている所は、ありますが、性能で値段のように、2倍、3倍優れているかと言うと、そこまで優れていません。結局、1万円台〜3万円台クラスが家庭用エスプレッソマシーンのメインとなります。
2、機能面での家庭用エスプレッソマシーンの選択ポイント。
(1)クレマエンハンサー
家庭用エスプレッソマシーンで最も特徴的な装置があります。「クレマエンハンサー」です。これは、抽出するコーヒー(エスプレッソ)にクレマ(コーヒーの泡)を発生させる装置です。本来、エスプレッソを抽出するとき、タンピングと言って、タンパーと言う道具を使って挽いた珈琲豆を詰めるのですが、この作業は、熟練が必要となってきます。(このタンピングの良し悪しでクレマの良し悪しも決まります。)
このタンピングの作業を簡素化(付属のプラスチックタンパーで軽く詰める)してもエスプレッソにクレマを発生させる装置が「クレマエンハンサー」です。(エスプレッソがフィルターの後にある、小さな穴を通過するときにクレマが作られる 写真⇒)
このクレマエンハンサーが、「有る」、「無い」、取り外しが「出来る」、「出来ない」が、選択のポイントになります。
写真@ 取り外しが出来ない、フルター内臓タイプ
写真A 取り外し可能なタイプ
後のレベルの向上を考えると、取り外しが「出来る」、もしくは、クレマエンハンサーが無い方が有利です。
ちなみに、10万円台クラスのマシーンには、クレマエンハンサーは、ありません。
(2)スチームノズル(ワンド)の形状と長さ
スチームノズル(ワンド)の形状は、色々な形のものがありますが、ここの形状で、ラテアートの描けるスチームドミルクの作りやすさが決まってきます。
まず、スチームノズルの先端のキャップを外してもノズルが残っているかです。このキャップは、ミルクのフォーム(泡)簡単に作る装置ですが、ラテアートの描けるキメの細かいスチームミルクを作るのに少し邪魔になります。また、キャップを外した時のノズルの長さが短くても(5cm以下)、良いスチームミルクを作るのに障害となってきます。
※キャップを付けたまま、あるいは、外せないタイプのマシーンでもラテアートの描けるスチームミルクを作る事はできますが、よりキメの細かいスチームミルクを作る場合は、不利となります。
総じて、スチームノズルのキャップを外してもある程度の長さのあるノズルが残っているかがポイントとなります。
(3)フィルターの直径の大きさ
エスプレッソマシーンのフィルターの直径の大きさは、58mm、55mm、52mmといろいろあります。家庭用のエスプレッソマシーン(1万円台〜3万円台)では、一般的に52mmが多く出まわっていますが、このクラスは、先に説明したクレマエンハンサー付きが多くコーヒーを詰めるタンピングは、付属のプラスチック製タンパーで軽く詰めるだけでOKになります。
また、フィルター52mm径に合う50mm径のタンパーが一般市場に非常に少ない事です。逆に、プロ仕様の58mmに合った本格的なタンパーの方が手に入れやすい状態です。
ここは、必要以上にこだわる事は、ないのですが、フィルターの直径は、58mmが有利となります。
★以上の事を参考に、好みのデザイン、色などで選べばよいと思います。
3、エスプレッソマシーンの周辺器具
エスプレッソと言うコーヒーを淹れるには、マシーンのみならず、ミルのように専用の器具が多々必要となってきます。代用できる物もありますが、専用の物の方が使いやすく、かなりの費用になってしまいます。簡単に言うと、家庭用エスプレッソマシーン1台分の値段と、ほぼ同じの金額が周辺器具に必要となってきます。
ここでは、必要な周辺器具、あると便利な物を紹介します。
周辺器具
(1)コーヒーミル
エスプレッソを淹れる時に、必要なコーヒー豆のひき具合は、細挽きが標準となります。ドリップコーヒー用のミルと、エスプレッソを想定したミルでは、同じ細挽きでも挽きの具合(粒の大きさ)がかなり違っています。
比較的、新しい製品には、エスプレッソ対応の物も出ていますので、よく調べて購入すると良いと思います。値段は、1万〜2万円台が一般的です。
理想は、通常使う挽き具合から、更に細かく挽ける余裕があるミルです。
また、手挽き(手動)のミルでも良い物は、あります。
写真のような細身のタイプのミルは、刃が小さい為、細挽きにすると、刃と刃のすき間(ガタ)が少なくなり、かなり良い状態のコーヒーが挽けます。
しかし、刃が小さいので珈琲豆を細かく挽くのに、かなり時間がかかってしまうのが難点です。
(2)ミルクピッチャー
ステンレス製の360ml、三角形状の注ぎ口が付いたものがおすすめです。
家庭用のスプレッソマシーンでは、ボイラーの性能、スチームノズルの大きさから、カップ1杯分が基本となってきます。
それに合うのが360mlのミルクピッチャーとなります。
あると便利な物
ショットグラス・・・2個
50ml程のものであればOKです。目盛りが付いていれば、さらに便利です。
タンパー
購入した、家庭用エスプレッソマシーンのフィルターの直径に合った大きさの物
スプーン、ピック
ラテアートで、動物の顔等を描く時に便利
ブラシ、布巾
マシーン、スチームノズルの清掃等に使用。
すべて、専用品でそろえなくても、100円ショップのもので代用できます。また、メーカーから上記のものをそろえたセットを安価で販売しています。